100年の大正池

上高地写真展を開催していた頃、11月の閉山前で、まだ観光客や写真愛好家がたくさん訪れる時期に、大正池に浚渫船が浮かんでいた。大正池ホテルの下の撮影ポイントから3,000mの稜線を眺めると、その黒々とした浚渫船が画面に入ってしまうので興ざめだった。なんとかならないの! 上高地に詳しい方にお話を聞く機会があったので、浚渫船の工事期間をもう少し後の11月15日の閉山の頃までずらしたらどうかと進言したら、あの時期から作業に入らないととても間に合わない。冬将軍が来るまでにはかなりの仕事量がある。浚渫工事が少しでも滞ると大正池は流れ出した土砂で埋められてしまう、とか。「ここは昔、大正池があったところです。」と説明することになるらしい。

去年の今頃撮った写真と少し違っている。今年は中洲が出来ている。これも運ばれてきた土砂が積もったものなのだろう。立ち枯れの樹も少なくなった。焼岳の噴火で大正池が出来上がったのが1915年6月のこと。100年も経過したのだから無理もないのだろう。

ケショウヤナギが赤くなっている。