水のある風景を撮り続けようと思っているのだから一ノ倉沢も十分対象になる。諏訪峡のような滔々と流れる水がある訳でなし、奥利根湖のように静かな水を湛えているのでもないけど、常に水の流れる音を感じるところなので、掲載できる気がする。

ヒョングリの滝のヒョングリは、水が飛び上がっていることを表す言葉から命名されていて、全国あちこちに、この種の滝が存在するので、それ自体が特別に珍しいことではない。赤城山にもあるし中之条六合地区の滝も見事にヒョングっている。谷川岳一ノ倉沢でヒョングリの滝を撮るなら、背後に衝立岩を入れるのは定番になっていると言える。だから撮影者は僅かばかりの足場を頼りに身体を折り畳んで、足の位置に注意を払って、万が一の水没にも心構えて、水の勢いと背景のバランスをコントロールしている。そこに太陽の斜光線を入れたいとか、満月の光で浮かび上がらせたいとか朝陽に輝く滝を撮りたいとか、先輩写真愛好家諸氏の挑戦は飽くことがないようだ。数々の賞がここで生み出されているのも事実である。

でも自分が一番ワクワクしたのは右岸の岩肌に見る幾何学模様と言うか、縞模様。そこにジワジワと水が染み出ているところが面白かった。全く個人的な趣味の世界だと思うけれど、じっくり見ていると飽きることがない。面白い。それを何枚か掲載します。img_9492-8 img_9499-1 img_9496-1img_9379-8氷河で削り取られた底に当るところだろうと想像がつくけど当っているのかな?岩の表面が僅かずつ剥ぎ取られているのが分かる。染み出してくる水分もある。これが凍ってベルグラになるのかな?ワクワクしている自分がいる。でもこの岩石が何という種類の岩石なのか見当も付かない粗忽者だから、谷川岳の生い立ちなどを確かめてみないといけないと思う。

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