大白沢までの間に見た岩壁です。いつもは半分以上、3/4くらい水中に没している場所、それが水位が低下したことで目の前に現れているのですから、夢中になって撮りましたが、いつの間にか人の顔に見えるところばかりを撮っていたようにも思えました。沢の水がちょろちょろと流れ込む音と小鳥の声がするだけの静寂の中にいて、こういったお顔を目の当たりにすると、不思議と信心深い思いになるというか、手を合わせたくなるような気分でした。誰にも会うことなく、時折、水鳥が羽ばたいて飛び去っていく音がするくらいの静寂はとても気持ちが良くて気に入っています。そんな中をカヤックに乗りながら撮影を続けていると、山肌を伝って砂や小石が落下してくる音がする時はだいたいが獣たちに出会える時で、今回はカモシカ君でした。でも、今朝のカモシカ君は機嫌が悪かったようで、そそくさと森の中に姿を隠してしまい、顔を見せてくれたのはほんの一瞬でした。望遠レンズを付け替えているうちに岩壁を登っていってしまい、下の写真は辛うじて撮れた一枚でした。自分の300mmの望遠レンズでは短いですし、もう少し長めの望遠レンズが欲しいし、二台持ちにして望遠専用カメラを用意しないといけないように痛切に感じたりしました。夢ですけど。
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