見ていただいた中でいいね!と言っていただいた中の一枚。撮影二日目、西穂高山荘近くの亜高山帯樹林で撮影したオオシラビソの幼樹。この映像は自分でも気に入っていたのに、何故だかIpadに移してなくて、当日はRAw画像をカメラのディスプレイから直接見ていただいて拾い上げてもらった一枚でもある。ダケカンバとの混交林の中で、この幼樹は周囲から見守られてながらすくすく成長しているように見えて微笑ましく思えたのでシャッターを切っている。2月中旬だというのに温かな日が続いて、一度は枝に付いた雪が落ちてしまったのだろうけど、何日か前から再び降雪に見舞われて、綿帽子を乗せ始めているからとても可愛らしい。スノーシューを履いて樹林帯の中を歩き回っているのは実に気持ちが良い。何枚か撮影しながら歩を進めると、雪の上を一筋のトレースが長々とつけられているのに気が付いた。幅10cmで深さが10cmちかくあるので、もしかしたら!と気持が騒ぐのをぐっと抑えて、トレースの先の方向に目を凝らしてみると白い姿が目に飛び込んできた。雷鳥のオスがダケカンバの芽を啄ばんでいるので、そっと近づきながら撮影を試みる。
こういう時にcp+2016で体験したカメラとレンズがあれば、素晴らしい撮影になっただろうなぁ。自分の300mmのレンズはAFが気まぐれにしか利かないから、手持ちで合わせるので忙しさと言ったら笑ってしまうレベル。それはそれで、撮影している気分はたっぷり味わえているのだから問題はないのだけれど。オスの雷鳥がいるということは近くにメスがいるだろうと、思って見回してみたら、いたのです。メスは目をくりくりさせているからこれが実に可愛らしいのです。これは明日アップします。
Comments are closed