去年、切り出したシナノキに比べればだいぶ太いのが気になっていて、作業する予定の倉庫の軒下に運び込んだら、ご主人が「こんなに太ければ剥けねぇんじゃないかな・・・」と心細くなるようなことを呟いている。でも・・・皮を剥いだらたっぷり水気を含んでいるし、この木が良いんじゃないかと紹介されましたので大丈夫だと思いますと答える。木の専門家に対してそういう口を聞いてしまうのはどうなのかな?と反省しながら、もの凄く期待が高まっているんです!と言うしかない。去年と比べると、少し太めの枝の分量が多かったのも、剥いてみたら意外とスンナリと剥けてしまったからだけど、去年は意図して持ち帰らなかったような記憶があって、水の吸い上げが末端まで行き届かないからなどと記憶していたんだけれど、作家さんたちが余りにも嬉しそうなので応じてしまったというか、弱いよな。今年は切り出しからすべて自分で、と言う思いが高じているのだ。案の定、鬼皮を裂くのにけっこう時間がかかってしまった。今日のところはここまでとして、ある程度の大きさにして束ねて、沸かした大釜の中
に投入し、灰汁をたっぷり入れることにする。
大釜の湯がグラフらと沸騰して灰汁が浸み込んだ仕上がりが期待できそうなので、楢薪をたっぷりと用意して作業現場を離れることにする。
Comments are closed