一時期夢中になって読んでいたヘルマン・ヘッセが蝶に造詣が深いとは知らなかった。事務所でPCを見ていたら群馬県立土屋文明記念文学館で『ヘルマン・ヘッセ昆虫展-「少年の日の思い出」-』を開催している情報があったので是非とも出かけてみたいと思っていた。2014.02.01-04.06の会期中に行こうと決めた日もあったけど急な用事が入ったり定休日と重なったりで見送りとなっていたし、土日は六合三昧になってしまう自分なので出来るだけ平日の時間内でなんとかしたいと思っていた。たまたま今日、時間が取れたので午後3時過ぎに見るチャンスが出来た。大きなコンクリートの建物の中の一室、小さな小さな展示コーナーが来客で大賑わいだったので驚いてしまった。小学生や高校女子、サラリーマン風の男性:明らかにこれは蝶族だろうなと思わせるような人も、家族連れや地元自治会のような集団も賑やかに見て通り過ぎて行った。一番長い時間見とれていたのはたぶん自分だと思うけど。

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案内文には「1947年から60年以上も中学校の国語の教科書で取り上げられている作品」とされている「少年の日の思い出」だけど、自分は初めて読んだような気がしたし、新鮮な気持ちで接することになった。ぐいぐい引き込まれるように読めたのは翻訳家が上手だからもあるけれど。当時の自分は昆虫少年でヘッセと同じように蝶に夢中になっていて地元の野山を駆け巡る楽しみの中にいたので、もし当時読んでいたら間違いなく覚えているだろうし、主人公の少年が盗みをする件も思わずドッキリで、似たような状況下で疑われた経験と重なって不思議な気持ちで読み終えたり。そう、初めてなんだと思って。

ヘッセといえば「デミアン」だよね。「鳥は卵の中から抜け出ようと戦う。卵は世界だ。生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない。鳥は神に向かって飛ぶ。神の名はアプラクサスと言う。」 懐かしい響き。野反湖の周辺の雪が消えて落ち着いた時間を過ごせるようになったらまた読んでみようと思った夕方。

 

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