3月3日の八間山を越えたところで、強風の吹きつける稜線沿いで木の芽を食べているカモシカに遭遇した。これから進もうとするルート沿いだったことから声を出してその場所から立ち去らせようと試みたのだけど、思った以上に反応は緩慢、ゆっくりしている。カモシカの目の前を通過するのは良くないだろうと思ったので、稜線の左側の木立の中を歩いて通過したけど、この場所の通過が大変で、カメラザックの上に括りつけた荷物:特に三脚が枝に引っかかって立ち往生することが多く、本当に泣いた!ぐわーん。写真のカモシカ君が佇んでいた先は雪庇がいつ落ちてもおかしくないような、クラックがところどころに。更にその先には全層雪崩れの痕があって、我らがそのまま登り詰めたらどうやって通過したものだろう。自分はここで既にバテバテで、カメラをザックから出す気力もなく、大きな声を出したらカモシカ君がそそくさと立ち去ってしまうだろうと思ったのに、予想以上に長くジーットこちらを見ているようなので慌てて5カット撮ったうちの一枚。
カモシカ君の足跡は木立の中にも発見できた。どんなところで棲息しているのだろう?寒くて動けないようなことはないのだろうか?一頭だけで動いているのじゃぁ寂しかろうに。そんなことを考えてみたけど、けっこう気楽に生きているのかもしれない。そうそう人間界は何かと煩わしいことが多すぎるから。そういう意味では羨ましいのかもな。
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