最後の登りなので、ガンバレ!ガンバレ!と自分を励ましながら進んでいく。そうしないともうバテバテ~でした。太陽光線が西に傾きだした。ずいぶん遠くから滑ってきたなあぁと遥か彼方のA氏の鮮やかなシュプールを眺める。自由自在に滑れるようになるまであとどれくらいかかるのだろう・・・手前の斜面にもシュプールが描かれているけど、よく見ると自分が一回目の派手な転倒した痕も見える。ははは。こんなところでこけたのか。
足元が何だか覚束なくなってきたので足元を見たらシールが剥がれていることに気がついた。なんとテールストラップ/リアーパーツが無くなっている。トレース上に落ちていないかと振り返ってみたけれど、強い風が吹く斜面では今歩いた溝がすぐに埋まってしまうので、発見はほぼ不可能だ。シールが使えなくてはいくらなんでも登れないのでA氏に応急処置をお願いした。凍りついたシールがソールに張り付かないので手で温めて溶かしたり、ナイロンテープで巻きつけたりして急場凌ぎをした。テープは必需品だと理解した。
ここまで誰にも会わなかった。A氏の後を必死に追いかけていく。気持ちの良い登り。あと少し、あと少し。高度を稼いでいく途中で撮影したのが今日の写真。うーん良いみたいと自画自賛。それよりも、こうしてこの場所にいられることをなによりの喜びと思ったり。
まだ、トウヒとコメツガとオオシラビソの違いが分かりません。青みを帯びた緑色、葉身1cm、濃緑色の違いくらいしか分からない。あらー。トウヒはトドマツだ?エゾマツとも書いてあるぞ。なんだか分からなくなってしまった感じがする。でも青みを帯びた緑色。これはけっこう見かける気がする。・・・明日は黒い森にいざないます。
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