入院中の母親のカンファレンスがあった。嚥下が困難になっているので点滴だけでは栄養が十分とはいえないことから、経鼻栄養、中心静脈栄養、胃瘻増設による栄養確保という選択があること、病院としては胃瘻増設がお奨めだと言う説明を受けた。確かに血管だけからの栄養補給には限界もあるし消化器官を使わないとなると免疫力の低下等の問題も生じるから胃瘻増設が良いのかも知れない。ただ誤嚥性肺炎は抗生物質が効いたので軽快に向かい今現在の問題は嚥下だけとなると経鼻栄養からまずはやってもらいたいというのが家族の心境だ。胃瘻増設はまだ先の話のような気がして気乗りがしない。妹が集めてきた話には胃瘻増設をしたために家族が後悔した話ばかりがある。もっと大切なことは、家族がどうこうするよりも本人がどういう気持ちでいるのか、これに尽きる。家族が懸命に説得するのもおかしいから説得するのはドクターの仕事でしょう?とお願いする。しばらくは経鼻栄養を選択し体力の回復が図られたなら、嚥下のリハビリを済ませてめでたく退院と言うこともあるだろう。でも鼻の穴から入った管を母親は抜いてしまう癖があるので悩ましいところだ。

看護師Hさんがカンファレンスが終わったあとで、今後どこで誰が見ていくのかを考えると言う視点もとても大切だと説明してくれたのがとても参考になった。中心静脈になってしまうと家庭で昼夜管理できる人が必要になって負担が増大すること、現在使っているデイサービスが使えないことになって、療養型福祉施設に入所することになってしまうけど、それで良いのか?父親は自分の体調を維持するだけで精一杯になっているから施設利用になってしまうかもしれないが、胃瘻増設なら今まで通りデイサービスも使えるから、その方が良いのではないか。是非インターネットなどで調べてみて欲しいと。・・・そうか。なるほど。

母親は痰が絡みやすく一日に何回も痰を引いてもらっているが、痛くてたまらないから大声を出して抵抗している。一日に何度も管が喉を行き来するのは不快だと思うけど、看護師泣かせでもある。カンファレンスを終えて病室を覗いてみると大口を開けて寝ているから揺り起こして、ずいぶん威張っていましたね?と声をかけたら、そうですか?なんて言うから笑ってしまう。肺炎はずいぶん良くなりましたが栄養が足りないとドクターから説明がありましたよ。よくなりましたか。寝てばかりいないで起き上がる練習をしてくださいね。はいはい・・・こんなやりとりがあった夕方に妹が病室を覗いたら経鼻栄養の管が挿入されていたとのこと。ドクターが上手に説明したのかどうかは良く分からないけど、管さえ抜かなければ確実に体調は回復する母親の体力は今までも実証済みだから、とても楽しみだ。

カンファレンスを終えて自宅に戻ると父親は「退院できるのか?」と聞く。母の帰還を首を長くして待っているのだ。嚥下困難の説明をすると少しションボリしていたので、今日は買い物に出かけますよ!と誘うと笑顔に戻って着替えを始めた。薬の管理をしっかりするようになってから足取りも表情も安定してきた気がする。主治医のところに行った帰りに立ち寄る農産物直売所に行ってみたがお目当てのものがなかったのか、車に乗っても直ぐに帰宅するとは言わないから、もう一軒行きましょうか?と少し車を走らせたところまで足を伸ばす。久しぶりの外出を喜んでいる様だ。お目当てのものは干し柿だったようだ。2パック買ってニコニコしている。帰り道、ミニストップでポテトフライも購入した。父親の大好物だというから笑っちゃう。自分よりも美味いものを食べている。

自分は予定していたハチミツを買い忘れた。

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