雪に閉じ込められる前の野反湖に行きたくなって車を走らせた。既に紅葉は終わっているので、途中ですれ違う車の数は繁忙期の1/20~1/30だろうか。行きに一台あっただけで帰りは皆無だった。富士見峠の休憩舎の前に止める車の数も自分の他に一台だけで、記念撮影をすると直ぐに帰路に付いていた。野反湖手前3km付近で10頭程の猿の群れに遭遇したけど、猿はこちらには興味がないような素振りで森の中に去っていった。野反湖畔には雪がまだところどころに残っていた。
せっかくだから湖面まで下りてみた。雪が解けるまでの間に何度この景色を見るだろう・・・なんて思いながら。ところどころに吹き溜まりが出来ていて膝のあたりまで潜ってしまうこともあった。途中でスキーの跡があったけどA氏のものだろう。スノーシュ-で歩いた跡もあって湖面まで下りずに途中で止まっていた。アイゼンのような爪跡もあって色々な人が入っていることを実感する。
湖面から少し登った雪道で黒い小さな塊があったので立ち止まる。非常に状態が良いままのアカタテハの死骸。それもついさっきまで生きていたかのようだ。アカタテハは越冬する個体もいるけど、野反湖の冬を越すつもりで晩秋に孵化したのだろうか。飛来している途中で雪面に舞い降りて仮死状態になったのだろうか。雪の上にあるのが不思議な感じがする。興味が尽きない。
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