全面結氷した野反湖を北上するのは今年3度目だ。IMG_7885野反湖が前回よりも白っぽく見えるのは新雪が黄砂を覆い隠しているからだろう。これから向かう方向はガイド任せなのでとぼとぼと付いていくしかないけれど、既に和光原から8kmも登ってきたので疲れがないと言えば嘘になる。予定時間より1時間も早く到着したのだからずいぶん頑張ったことになる。マサイチ小屋にデポした荷物をリュックサックに詰め込んだらズッシリと肩に食い込んでくる。でも、これからが本番なんだ。どんな斜面を登っていくのだろう?国道405号に這い上がったところで一息ついたら、今度は予想もしないところに取り付いた。これがテレマークの醍醐味なのかもしれない。夥しい数の若いダケカンバが生えている。そこを過ぎると静かな谷に入り込んでいく。深い雪が沢全体を覆っている斜面をおっかなびっくり下りていくと徐々に傾斜が緩くなって、沢の合流した場所に到着した。スキーを脱いで対岸まで放り投げ、荷物を担いで沢へ腰を着いて滑り降りる。春の日だまりの中で一休みすると暫く急登が続くと言う。いよいよ尾根に取り付く訳だけど「頑張ってみます~!」とカラ元気。確かに頑張って登りあげて広い尾根に出る。これがタカンボウ尾根なんだなと思ったり、これなら帰りは快適に滑れるかもしれないと根拠のない自信を抱いたり。しかし時間の経過と共に疲労感は一気に加速しだして持参した水分も過剰に摂取気味となる。足の運びが遅くなり立ち止まりたくなるのと同時くらいに、斜面の上部からシャーシャーと雪を削る音が聞こえきて、神ならぬガイドのA氏が助けに来てくれる。荷物を預けて身軽になったとしても、歩幅に余り余裕も変化もなく、A氏のテンポの良い足の運びは羨ましい限りだ。標高を上げてもうすぐで稜線に出るだろう場所なのに目的地までまだ一時間かかるらしい。IMG_7913

夕焼けで雪面を赤くした白砂山を想像してあと30分早ければ!と悔やむことしきり。でもタカンボウ尾根を登れたことにこそ意味があるのだ。稜線に立つと既に陽は傾いて白砂山は白い静寂に包まれている。この姿を見たくてここまで来たんだ!でも数日前からの温かさで肝心の南面の雪面が剥がれてしまっている・・・。いずれにしても「良く頑張った!」と感動を分け合いながら乾杯したビールの美味かったこと。

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