特別快速で読了でした。全聾に至る過程が苦悩の連続で強烈なのに、文章が淡々と綴られているから加速度を上げて読み進んでしまった。だから行間に蹲っている気持ちなど見落としてしまっているかもしれない。追いかけるだけでも息遣いが荒くなる。自分だったら・・・なんて仮想することすらおこがましい。自分は病院のベットの上で僅か3日間ほど暗黒の世界にいただけだし、失明の恐怖も人並み程度に感じただけ。時々起きる発作で僅かばかりの嘔吐も眩暈もあったけど、前途を悲観した時期は僅かで済んだことだし。結果的にだけど。壮絶な戦いの記録でもあると読めた。だから余計に平淡に書かれた文章が痛々しいと感じるのです。

全盲の少女しおちゃんとの交流がとても圧巻。現実には説明のつかない不思議なことだと片付けられてしまうけど、あるんだよなぁ~起きるんだよな~と共感しきり。『障害』を持っている人は身体の機能を一部喪失している訳だけど、その代わりに何か特別なものや力を授けられたり、持っても良いと許されているように思うのですね。知的「障害」の方でも絵が抜群に上手かったり、発達「障害」の方の記憶力が良かったり、ピアノの演奏が抜群だったり。特別に秀でた才能を持っている人ってたくさんいるのだけど、学力偏重とか偏った価値観が現存しているから、そういう人に光が当たらないんだと思う。そういう豊かな力を敏感に感じ取れる力を得たいものだと常々思っているけど、作曲家のように、苦界に身を投げ込まなければならないのだとしたら、自分には無理だな~と思ってしまう(笑) そんな苦界を感じさせる『闇の音』が蠢いている『HIROSIMA』から自分は何を感じ取れるのだろうか。感じ取れる力があるのだろうか。

明日第一楽章からもう一度聞きながら仕事に出かけよう!

 

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