新年度の陣容が発表になった。今までの仕事から離れて元いた古巣へ戻る形になった。係員の数はおよそ二倍になり仕事内容もジックリ型に変わる。今までの仕事が短編小説であればこれからの仕事は長編で、ドストエフスキーの物語を読むのにも似た世界観がある。スピード感覚が求められ、生命が問題になった今までの仕事の方が、起承転結がはっきりしていて、性に合っていた。本当は、もう定年まで残り僅かになったので是非異動したいと希望していたので、かすかな望みを持っていたのだけれど、これで完全に絶たれてしまった。その喪失感がぼんやりと頭全体を覆っている。この事務所に来て8年目の春を迎える訳だが、ここが最後になると思うと呆然としてしまう。あと2年か。

異動したい理由は幾つかあるが、その一つは異動先で是非実行したかったことがあるからだが「それは今の仕事を離れてからでも出来る。」「何も公(きみ)がやらなくても良いです。」との社長のアドバイスが耳に入ってしまった。”Kids with Cameras(カメラを持った子どもたち)”の映画を見たあとの衝撃は忘れられなかったから、何とか実現できないものかとの目論んでいた。「それよりももっと広い範囲に撮影対象を拡げたいし、もっと自然の情景を撮って欲しいから。仕事はたくさんあるんだから。」の言葉が突き刺さってきた。新年度の仕事の展開はまだ覚束ないけれど、何だか楽しそうな気がしてきたので、重たい気分を切り替えられそうだ。内示を受けた職員は悲喜こもごもで、多くは予想外という顔をしていたけれど、一番先に切り替えが出来そうな感じがしてきたぞ。

また撮影に行ける喜び。

 

Categories:

Tags:

Comments are closed

Count per Day
  • 9現在の記事:
  • 127254総閲覧数:
  • 0今日の閲覧数:
  • 56昨日の閲覧数:
  • 277先週の閲覧数:
  • 1091月別閲覧数:
  • 97080総訪問者数:
  • 0今日の訪問者数:
  • 41昨日の訪問者数:
  • 206先週の訪問者数:
  • 807月別訪問者数:
  • 29一日あたりの訪問者数:
  • 0現在オンライン中の人数:
  • 2014年8月1日カウント開始日: