水滴

ラショウモンカズラの花の咲く隣で屈みこんで撮影していたから、通りかかった人から「紫色の花を撮っているでしょ?何という名前なんですか?」と尋ねられたのだろう。「こちらの花はラショウモンカズラです。でも撮っていたのはちょっと違うんですよ。見ますか?」とモニターで画像をお見せする。今まで見つけられなかったものが見えるようになって、ここにもある、あっちにもあると面白がってくれる。

徳沢で見かけた水滴。梅雨の頃は面白い表情が撮れるので気に入っている。

子猿

この時期の上高地では子連れの猿たちがあちこちで見られる。遊歩道を歩いていても人間を恐れるようなことはなく堂々と歩き回っている。人間の方が猿たちの動きを警戒したりするくらい。今回は、子猿の愛くるしい眼差しをうまく撮ろうと思ってレンズを向けていると、子猿もずっとこちらの方をずっと見ていたのはラッキーだった。この子猿も人間は恐れるに足りず!と思いながら、成長していくのだろう。

ハッと

上高地にいると花や景色に見とれてしまって、羽根のある虫たちの躍動を捉えるのが後回しになってしまう。これではいけない!と思いながら歩いていたら、往来の激しい道の真ん中をスギタニキリガが移動しているのに出遭った。踏み潰されることなく生き延びて欲しい。

歩くスギタニキリガ  明神館付近

コナシの花を霞沢岳を背景にして撮ろうと思っていたら、カラスアゲハがやってきた。でも、あっという間に飛び去ってしまったので、青緑色の鮮やかな色まで捉えられなかったけれど、前翅の白い帯だけは撮ることが出来た。

カラスアゲハ飛翔 温泉ホテル前

飛翔している姿を見ればおおよその見当が付くのだけれど、「○○○○○○○」と思しき姿を一度見かけたのは幸運ということかもしれない。高い木の葉の上で休息しているのを撮ろうと望遠レンズを構えた途端に飛び去ってしまったのはとても残念でたまらない。彼らに関する情報を集めてみようと思うけど、自分で出来ること、エゾエンゴサクの花が咲いているところを探してみることにしよう。

前翅の先がオレンジ色の姿も見かけたから、これからの上高地は忙しくなるような気がしている。

夜半に

今回も夜の撮影に出た。新月ならチャンスだ!と思ったけど予想以上に雲が多く流れていて、先週よりはぼんやりとした仕上がりになってしまった。奥穂高の頂に天の川がかかる前には雲が天一面に広がってしまったので、宿に戻って横になることにした。

「志」「雷鳥」の雪形ははっきりしなくなった。岳沢小屋の灯りがこの時間にも点いていた。

♪草木も眠る丑三つ時♪~一人で梓川畔に三脚を据えて撮影している時は、周りの気配を気にしながら撮っているのだけれど、背後からゴゴッーと音の塊が迫ってくる気配を感じたと思った瞬間にひとりの男性が通り過ぎて行った。ヘッドランプは煌々と点いていたのに、気配に全く気が付かなかったのは何故なんだろう!?? かなり焦った。獣が襲って来たのかと思うほどだった。その人は展望台あたりに暫くいたように思ったけれど、詳しくは分からない。

撮影を始めた頃にヘッドランプを最大限に光らせた二人連れが岳沢方面に歩いていった。カメラを覗いている自分を煌々と照らすので実に不愉快に思ったり、こんな時間に何処に行くの?と思ったり。暫くしたら岳沢の下を登っていくランプの光が見えたけど、早すぎないかい? もうそこまで行ったの? 途中まで登ったところで見えなくなった。

猿撮り

河童橋から展望台に向かう時に何頭かの猿に出会った。でも、今日の猿は眠そうな顔をしている。頭を垂れて、今にも寝落ちしそうな姿。こんなリラックスした姿を見たのは初めて。

小猿たちは展望台のベンチの上でマウンテング、観光客が目の前に近づいて来るまでずっと続けていた。

明神池から流れ出した水場で数頭の猿が戯れていた。水の中にじゃぶじゃぶと浸かって気持ち良さそうだった。